音遊びの会とは？

2005年9月、知的な障害のある人、実験的な即興音楽の分野で活躍する音楽家、音楽療法家が神戸大学に一同に会して「音遊びプロジェクト(発起人:沼田里衣)」が立ち上がり（エイブル・アート・ジャパン助成）、「音の城」「音の海」という二つの公演が行われました。 互いが普段は接することのなかった相手を前に、どうやってコミュニケーションを取るのか？はたまた音楽とは何なのか？etc…様々な問いを胸に、共演、実験、遊び、そして共に多くの食事と対話の時間を重ねることで、会はいつしか参加者にとってかけがえのない場になりました。

　2006年4月「音遊びの会」発足以来、総勢約50名のメンバーによって継続してワークショップを開催（2017年より独立拠点へ移転）、年数回の自主公演、依頼公演などの活動を行っています。 音遊びの会の舞台では「なんでもあり」と「ありのまま」が溢れています。演奏は基本的に即興で行われますが、そのスタイルは千差万別。多様な参加者の出会いのなかで「じゃんけんラップ」、「相撲」、「図形楽譜」、「エア・アンサンブル」、「ビッグバンド」など独自の演目も生み出されました。一人ひとりの表現に焦点を当てることが私たちの一貫したテーマです。 その時、その場で立ち上がる音、表現は、予測不可能な驚きを秘めながらも揺るぎのない必然性を感じさせます。一人ひとりがそれぞれの命を生きると同じく、いきいきとした音や表現をこれからも皆さんと共有していきたい考えています。

2018年3月 音遊びの会代表　飯山ゆい

●音遊びの会公式ウェブサイト
http://otoasobi.main.jp/